水道管の口径、サイズが違うと何がどう変わるの?
生活するのに欠かせないのが水。
その水を使用するのにはお金がかかり、使用料ごとに料金も異なってきますよね。
所有しているアパートやマンションの水道メーターがご自身で計測するタイプの場合、各部屋ごとの水道料金を、その水道料金を市の発表している料金表に基づいて計算しているかと思います。
(例 名古屋市 口径単位13㎜料金表)
その際には、ご自身の所有する物件の水道の口径と同じ単位のものを確認してから料金を算出していますよね。
上に載せたURLは口径単位13㎜のものでした。
しかし、この水道、口径単位によって水道料金が異なるということはご存知でしたか?
(例 名古屋市 口径単位20㎜)
2つのサイトを見比べてみると、料金が異なることが一目瞭然かと思います。
でも、そもそもこの口径単位っていったい何なのでしょうか?
口径が大きいと金額が大きくなっていますね。
同じ使用時間なのに不思議ですよね。
では、口径単位が変わると金額以外にもなにか変わることって変わることってあるのでしょうか?
また、もし希望するなら水道の口径単位を変えたい!となればそれは可能なのでしょうか?
今回は、そんな水道の口径に関する疑問を解決していきます。
そもそも水道の口径って?
そもそも、水道料金に大きく関わる今回の主役、水道の口径とはどこの部分のことを指すのでしょうか。
口径とはお部屋につながっている水道メーターの給水管部分の大きさのことを指します。
この写真でおわかりになりますかね?
13㎜と書いてある青い部分から管がずっと伸びています。
つまり、この水道管の口径単位は13㎜ということです。
水道メーターは集合住宅ですと、各部屋ごとにメーターが取り付けられている場合と、親メーターが一つだけ設置されている場合がありますね。
それぞれで料金の請求方法が変わってくるということです。
知らないと大変なことに!?水道メーターは定期的に交換が必要です。
給水管の口径単位が変わるとなにが起こる?
給水管の口径単位は、大きくなるごとに一度に流すことのできる水の量が多くなるのです。
そのため、水の使用量が多いようなお部屋ですと、口径単位が大きいものの方がスムーズに水が使用できます。
水道管の口径単位は
13㎜、20㎜、25㎜、40㎜、50㎜、75㎜、100㎜、150㎜、、、
と、とてもたくさん種類があり、この口径単位が大きくなるごとに水道の基本料金も上がるような仕組みです。
そのため、冒頭の名古屋市の口径単位ごとの料金表も金額に違いがあったのですね!
一度に流すことのできる水の量が異なるとなると、料金に差が出てくるのも納得です。
口径単位ごとに使用できる水栓のめやす
口径単位が大きくなるごとに一度に使用できる水の量も多くなると書きましたが、お部屋の中に設置できる水栓の数には目安があります。
口径単位13㎜ですと水栓の数は1~6個
口径単位20㎜ですと水栓の数は7~13個
口径単位25㎜ですと、水栓の数は14~17個
です。
が、口径単位は水栓の数だけで決定するわけではありません。
水栓の数はあくまでスムーズに水が使用できるような口径単位の目安です。
水栓の数だけでなく、アパートやマンションでの想定同時使用数や水圧、所要水量などを考慮して、最大使用水量を算出し、口径単位が決定されます。
昔は口径単位13㎜の物件が多いようでしたが、現在では口径単位20㎜で建てることも増えてきているようです。
水道の口径単位は、メーターに記載されているので、すぐに確認できますよ。
それ以外にも、市町村から水道料金表が届く場合にはそちらにも口径単位は記載されています。
ぜひ一度使用している水道メーターの口径単位を確認してみてください。
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水道の口径が合わないと何が起こるの?
この口径単位、基本的にはしっかりとあらかじめどれぐらい使用するかを算出して設置されるものですが、もし口径単位が合わなかった場合はどうなるのでしょうか。
・口径単位が小さすぎる場合
この場合、使用できる水が不足するため、水が満足に出ず使用しづらくなってしまいます。
ちょろちょろと出てくるイメージですね。
具体的に、口径単位13㎜と口径単位20㎜では出すことのできる水量が3倍も違うのです。
そのため、浴槽にお湯を張るときなんかはこの違いは顕著に出ます。
口径単位20㎜なら10分で終わっても口径単位13㎜なら30分かかるということです。
水が満足に使用しづらいということは、浴槽にお湯を張っている間は、ほかの部分の水の出が悪いため、水道を使った洗い物がしづらいなんていうのが具体例として挙げられますね。
・口径単位が大きすぎる場合
必要以上の口径単位の水道管を使用する際の一番のデメリットはやはり水道料金ではないでしょうか。
先ほど少し書きましたが、口径単位が大きくなればなるほど、基本料金が高くなります。
例を挙げると、お部屋内の水栓が4つ・単身者向けのお部屋で使用する口径単位が25㎜だとすると明らかに大きすぎますよね。
各戸に水道メーターが設置されている場合は、そのお部屋の想定する口径単位に合わせたものを設置しないと基本料金が高くなり、入居者さんが入居後に水道料金の高額さに驚いてしまうなんてことがあるかもしれません。
親メーターで水道料金を計算している場合は?
基本的に親メーターの口径単位は大きいことが多いです。
が、親メーターのみで子メーターがないアパートやマンションではその口径単位に合わせて水道料金が請求されてしまうのでしょうか?
それでは請求金額が高くなってしまいますね。
これに関しては、多くの市町村で集合住宅の条件や要件を満たしている場合は、一定の口径単位で水道料金の請求がされるというルールがあります。
そのため、もし集合住宅の親メーターの口径単位が40㎜であっても、条件を満たしていれば、13㎜の口径単位分の料金での請求が来るということですね。
ただ、絶対にこれが適用されるというわけではないので、集合住宅の管轄である水道局のHPなどを確認して、料金に関してお問い合わせをするとよいでしょう。
もし、現在その制度を活用しておらず、適用できる条件を満たしているのであれば、管轄内の水道局に相談すると、活用することで入居者さんにも還元することができますね。
ちなみに、弊社所在地である名古屋市では、オーナー様から申請により、集合住宅の親メーターによる水道料請求(各戸扱い)では、口径単位が13㎜として取り扱ってもらえます。
名古屋市上下水道局
口径単位は最初にしっかりと計算されて決められています!
口径単位の計算にはあらゆる大切なポイントがあり、最初に指定された工事事業者が計算した上で設置されています。
そのため、大概のことでは口径単位が合わないなどということは起きないでしょうが、もしそのようなことが起きた場合は、指定の事業者に相談して、許可を得たうえでの工事が必要となります。
できないことはないですが、そこまでの道のりは長いんですね!
もし、それでも口径単位の変更を望んでいる場合は管轄の水道局に問い合わせてみましょう。
弊社は名古屋の賃貸管理会社です。入居者さんの対応や、8年に一度義務付けされている各戸に設置する子メーター(私設メーター)の交換も行っています。
もし、少しでも興味がございましたら、ぜひお気軽にお問合せください!
0120-999-057
満室計画まで!
ぜひお気軽にご相談くださいませ!
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