お部屋のクロス汚れや変色、原因はどんなものが多いの?
入居者さんが退去をされたあとは、次の入居に備えるために原状回復をおこなっていきますよね。
その際には、汚れの目立つものや、壊れてしまった部分を取り変えてきれいにしていくと思います。
そこで交換を行うもののひとつが
クロス
です。
このクロス、どのような原因で汚れていくのでしょうか。
原状回復はオーナー様と入居者さんの間でのトラブルの原因となりやすいです。
クロスの汚れの原因を知って、原状回復にも役立たせましょう!
最初に知っておきたい!クロスの耐用年数は?
まず、知っておきたい知識として、クロスの耐用年数が挙げられます。
『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』では、クロスの耐用年数は6年とされております。
そのため、基本的には6年を経過するとそのクロスの残存価値は1円になり、入居者さんがクロスに関して支払う費用はほとんどないということになります。
ただ、これはきれいに使用していたらであって、さまざまな原因でクロスがもっと早く汚れてしまうことも大いにありますし、支払い負担に関しても変わってくることはあるのです。
ここからはそのクロス汚れの原因となるものをご紹介していきます。
原因①タバコのヤニ
室内でタバコを吸われる喫煙者の方が入居していたお部屋のクロスは入居前と退去後とで色が違っていると思います。
室内で喫煙をしているとクロスが黄ばんでしまうんです。
しかし、なぜタバコが原因でクロスが黄ばむのでしょうか?
その理由には、タバコに含まれる『タール』という物質が大きく関わっております。
タールの正体は、タバコの中に含まれる粒子たちです。
このタールは黒~茶色の粘着性のある油性の物質で、有機物質=タバコを熱することで発生します。
この発生した粘着性のあるタールがタバコの煙と一緒に部屋中に運ばれ、それが原因でクロスが少しずつ汚れていってしまうのです。
このタバコのヤニはクロスの黄ばみだけでなく、お部屋の中にタバコのニオイをまん延させる原因ともなるため、とてもやっかいなんですね。
そのため、タバコで黄ばんだお部屋のクロスは張り替えが基本ですね。
このタバコは生活必需品ではなく、嗜好品であるため、基本的には汚れの原因は入居者さん側にあるということになります。
原因②日焼け
日中、お部屋の中には太陽の光が射し込みます。その太陽の光によってクロスも日焼けをするんです。
これは汚れという分類ではないですが、クロスの見栄えが落ちる原因となります。
全体的にまんべんなく光が当たっていれば同じようにまんべんなくクロスも日焼けしますが、ほとんどの場合そうではなく、部分によって光の当たり具合が違ったりします。
そのため、クロスの日焼け具合も変わってくるんですね。
また、もしお部屋のクロスにポスターなどを貼っている入居者さんのお部屋なら、そのポスターを貼っていて光が当たっていない部分とそれ以外の部分で色が違い、くっきりと跡が見えることもあります。
クロスの日焼けは、ちょっとの期間では実感するほど変わりませんが、入居が長い方などのお部屋であると、入居前と比べて変色を実感できるでしょう。
ただ、このクロスの日焼けは日常の生活をしていても避けることは難しいため、入居者さんの故意・過失にはあたりません。
原因③油汚れ
先ほどのタバコもヤニも粘着性のある油性の物質が原因でしたが、それ以外の油も汚れの原因となり得ます。
主に、キッチンのクロスが料理の際にはねた油等で変色してしまうことが多いです。
この料理の油はべたべたとしており、変色以外にもクロスにダメージを与える厄介者です。
キッチンの油汚れは、自炊をしなかった入居者さんであった場合はほとんど気にならないかと思います。
また、クロスを定期的にきれいに拭きとっていれば、この油汚れは蓄積することはありません。
ですがその反対に、ずっと放置しておくとそう簡単には取り除けない汚れとなってしまうんですね。
そのため、クロスをきれいにするためには張り替えが必要となってきてしまいます。
耐用年数以上の入居でも入居者に支払い義務があることも
クロスの耐用年数は6年とされております。
では、それ以上の入居だと、入居者さん側の故意・過失が原因でクロスが汚れたとしても、オーナー様側の負担ですべてのクロスの張り替えをしなければいけないのでしょうか。
そうではありません。
『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』では、入居者側にも注意を払って使用する義務があるとの記述があります。
そのため、耐用年数だけがすべてではありません。
もし、耐用年数を経過していても、あきらかに注意を怠ったようなキズや汚れがあった場合には、入居者さん側からもクロスの張り替えにかかる費用を請求することもあるのです。
また、こちらの記事では壁紙における修繕負担についてご紹介しておりますのでぜひご参考に!
原状回復のガイドライン 修繕分担表でオーナーの修繕に分類されているものを解説~壁編①~
原状回復のガイドライン 修繕分担表で入居者の修繕に分類されているものを解説~壁編②~
クロスの変色や汚れの原因はさまざまです
クロスの変色や汚れは自然現象が原因であるものから、入居者さんのお部屋の使い方が原因であるものまで理由はさまざまなため、あらかじめどんな原因があるのか知っておくとトラブルを避けることができるかもしれませんね。
また、耐用年数はあくまでも目安です。
もっと早く汚れが目立つ場合もありますし、長い使用でもとてもきれいなこともあるでしょう。
そのため、参考程度で知っておくとよいですね。
絶対にこの場合はこうする!という明確なルールはありません。
ですが、ガイドラインの知識を身につけておけば、最低限のトラブルを避けることは可能になるでしょう。
弊社は名古屋で賃貸物件の管理や大規模修繕、原状回復、リフォーム、リノベーションをおこなっております。
もちろんクロスの張り替えに関してもお任せください!
もし賃貸物件のことでお悩みのオーナー様がいらっしゃいましたらぜひ一度ご相談くださいませ!
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