和室部屋のある賃貸物件をお持ちのオーナー必見!退去後の畳の交換方法
出会いがあれば、別れがあるように入居があれば退去もあります。
そんな退去の際には次の入居に備えてお部屋の中を綺麗にしていきますよね。
フローリングや壁紙、お風呂やエアコンなど手を加える場所は多岐に渡ります。
そんな中で、今回は和室に必要不可欠な
『畳』
に焦点を当てていきたいと思います。
ガイドラインに基づいた畳の原状回復
原状回復には、オーナー様の負担となる箇所と、入居者さんの負担となる箇所の2つがあります。
畳は、
『次の入居者を確保するための化粧直し、グレードアップの要素があるもの』
に分類され、オーナー様側の負担となる箇所です。
原状回復のガイドライン 修繕分担表をオーナー側負担・入居者側負担ともに解説~床編~
ただ、これは絶対のルールでなく、入居者さんが飲み物などをこぼしてしまってできたシミやカビなどがある場合は入居者の過失となり、負担者が変わることもあります。
畳のつくりを学ぼう
畳は大きく分けて3つのパーツによってでできています。
①畳表
こちらは、“畳”として皆さんが想像する部分のことを指します。
つまり、3つのパーツの中で一番表面の部分ということですね。
畳表は、い草という草を何千本も織ってつくられています。
品質が高ければ高いほどい草の色調・色がそろっているそうです。
②畳床
こちらは普段目にすることのない部分で、畳表の下に敷かれています。
畳表はい草を織って作られたものですが、畳床の材料はおもに藁です。
普段見えない部分ではありますが、畳に吸収性を持たせているのがこの畳床であり、実は畳の踏み心地はこの畳床によって決まります。
現在は、藁ではなく、ポリスチレンなどを使用したものも多く販売されているそうです。
③畳縁
畳縁は畳の角の部分に沿って付けられているものを指します。
畳縁には畳の角を保護する役割や、畳同士を敷き合わせる際にできてしまう隙間をしめる役割があるそうです。
また、畳縁があることで、畳が擦れてい草が破れることを防いでくれます。
現在はさまざまな色やデザインが発売されているため、オシャレな畳縁を選択することで、和室のアクセントにもなるそうです。
ここまで、畳の構造についてご紹介したので、次は畳の化粧直しについてご紹介していきます。
畳の化粧直し 裏返し
まずは、畳の化粧直しのひとつである
裏返し
です。
裏返しとはその名の通り、畳を裏返すことを指します。そのままですね。
ただ、裏返した面が汚れていては意味がないので、この方法は、まだ一度も畳の裏返しをしていない一度目の化粧直しでおこなうものです。
新しい畳は2~3年で裏返すことをおすすめします。
ただ、使用方法によってはもっと長く使用できたり、逆にもっと早く色落ちや、傷みが気になってきたりすることもあると思うので、そこは臨機応変に対応するとよいですね。
では、裏返しをしたあとの畳の化粧直しはどうおこなえばよいのでしょうか。
畳の化粧直し 表替え
裏返しを一度して、また裏返したら一度使用したあとの表が出てきてしまうので、もう裏返しはできません。
そうなったら次は
表替え
をします。
表替えでは、畳床は交換せず、畳表と畳縁を新調します。
ただ、畳床を変えないため、踏み心地などは落ちてしまい気になるかもしれません。
表替えをして2~3年ほどを目安にさらに交換しましょう。
畳の化粧直し 新調
新しい畳を使用し始めてから
平均して2~3年で裏返し
さらに2~3年で表替え
をします。
それを繰り返すことで、ずっと交換がされていない畳床が徐々に悪くなってきてしまいます。
そうなったら畳表、畳床、畳縁をすべて新調しましょう。
そうすることで畳床が新品になり、クッション性や踏み心地が復活し寝心地のよい畳へと復活します。
原状回復では畳の手入れも忘れずにおこないましょう
畳は遮音性やクッション性に優れており、さらにフローリングよりも柔らかいため、お子様のいるファミリー層などに人気です。
ただ、その畳も内見時にクッション性を感じられないと、寝心地の悪さなどを連想してしまうかもしれません。
基本的には裏返しや表替えなどの対応で問題ありませんが、踏み心地が少し変わってきたなと思ったら、
畳表、畳床、畳縁
すべて新調して畳本来の魅力を取り戻しましょう。
畳の裏返し、表替え、新調をご検討のオーナー様はぜひ弊社にご相談ください!
もちろん、それ以外のリフォーム、リノベーション、修繕などあらゆるご相談に対応させていただきます。
まずは一度お電話ください。
0120-999-057
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