知っていますか？ブレーカーには寿命があります！

賃貸経営をしていると入居者さんからさまざまなご相談があるかと思います。

設備が使えないというご連絡があった際には快適な生活を送ってもらうためにも迅速な対応が必要ですね。

そんなお問い合わせのなかのひとつ


ブレーカーが落ちてしまった


というものに今回は焦点を当てていきます。


みなさんはブレーカーが落ちてしまう原因、ちゃんとご存知ですか？

ブレーカーが何度も落ちてしまうとご相談がある場合、それはブレーカーの寿命の合図かもしれません。

そこで今回は、ブレーカーが落ちる原因や仕組み、ブレーカーの寿命についてご紹介してまいります。

ブレーカーが落ちる原因はいくつかあります。

ここからはその原因をご紹介してまいります。

電気の使い過ぎが原因のときには

アンペアブレーカー

というブレーカーが落ちるようになっています。

上の写真でいうと、一番左のオレンジの四角で囲んでいる部分ですね。

アンペアブレーカーは、電力会社と契約しているアンペア数以上の電気を使用した際に落ちてしまいます。

同時に使用する電力が大きすぎることにより、アンペア数が超過してしまい、ブレーカーが落ちてしまうんですね。

このアンペアブレーカーが落ちると、すべてのお部屋で電気が消えてしまいます。

もし、どこかで漏電があると、感電や火災が起きてしまうおそれがあります。

そうなってしまうと危険なため、送った電流と返ってきた電流に差がある際にブレーカーが落ちるようになっています。

その際に働くブレーカーが

漏電ブレーカー

と呼ばれているもので、上の写真で言うと、真ん中の緑の四角で囲まれている部分です。

こちらも、アンペアブレーカー同様、落ちるとすべてのお部屋の電気が消えてしまいます。

また、この漏電ブレーカーが落ちてしまった際には危険ですので原因場所を特定する必要があるのです。

というのも、漏電が起きるとさきほども書いたように感電や火災のおそれがあります。

そのため、迅速に対応し、大ごとになるのを防がないといけないですよね。

たとえば、キッチンで電気を使用しすぎているときに、キッチンへ電気を送るための回路のブレーカーが落ちるような現象が過負荷です。

ここで作動しているブレーカーは

安全ブレーカー

と呼ばれています。

上の写真の一番右の紫の四角で囲われたブレーカーです。

こちらはそれぞれ電気の回路ごとについているため、ひとつのブレーカーが落ちても全室で落ちるということはありません。

担当している回路のみの電気が消えるようになっています。

ブレーカーは電気が消えてしまわない限り、なかなか意識的に目を向けるタイミングはないかと思います。

しかし、ブレーカーはいつまでも元気に役割を果たしてくれるわけではないのです。

ブレーカーの寿命は約10～15年と言われています。

寿命が近くなっているものは機能の低下が考えられるため、取り替えがおすすめです。

と言うのも、先ほども言ったように、ブレーカーには感電や火災を防止する役割があるため、万全に機能する状態のものでないと何が起こってしまうかわからないのです。


何度調査しても異常がないのに、漏電ブレーカーが頻繁に落ちてしまうというご連絡があった場合で、ブレーカーを10年以上取り替えていない際には、寿命で故障してしまっている可能性も考えてみましょう。

あまりにも頻繁に同じ入居者さんからブレーカーが落ちてしまったと連絡があった場合にはブレーカーが故障してしまっているおそれがあります。

もし、ブレーカーを10年以上手入れしておらず、そのような状況に出くわした場合は早急に対応しましょう。

故障をほったらかしにしていて、本当に漏電が起きていたときに正常に作動しないようなことがあったら大きな事故につながってしまうおそれがあります。

そうなってしまっては入居者さんを危険な目に遭わせてしまうかもしれず、危険です。

そのような危険を避けるためにもしっかりと対応をとりましょう。


ブレーカーはあまり目立った設備ではありませんが、火災や感電を防ぐためにとても大切です。

不調をそのままにするのではなく、しっかりと対応し、もしもに備えるとよいですね。


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