ラーメン構造とは?壁式構造との見分け方やメリット・デメリット
「ラーメン」はドイツ語で「額縁」「枠」の意味
マンションの構造は「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類に分けることができます。そのうちのラーメン構造とはドイツ語の「Rahmen」から取られたもので、「額縁」や「枠」を意味します。
みんな大好き食べ物のラーメンではありません!
柱と梁で長方形を構成する「ラーメン構造」
ラーメン構造は、垂直方向に建つ「柱」と、柱をつないで水平方向にかけられる「梁」で長方形を構成します。柱と梁のフレームで建物を支え、室内に動かせない耐力壁が出ないため自由な空間をつくりやすくなります。将来リフォームする際も間取り変更の自由度が高い点もメリットです。
デメリットとしては室内に柱や梁が張り出すことが挙げられます。特に天井に出る梁は間取りプランを見ただけでは想像しにくいので、事前にしっかりチェックするとよいでしょう。
低層から高層建築物まで幅広く対応できるのが特徴です。
ラーメン構造のリノベーション事例はこちら☟
【リノベーション事例】築23年中古マンション4LDKから3LDKへ
6枚の面で構成する「壁式構造」
一方の「壁式構造」は、床・天井・壁×4と合計6枚の壁で空間を構成する構造です。「ラーメン構造よりも地震に強い構造で、阪神淡路大震災の際でも壁式構造のマンションは古くても被害がほとんどなかったことがわかっています」と井上さん。
また柱や梁ではなく壁、つまり面で建物を支えるため、室内が凹凸のないスッキリとした空間になり、家具の配置がしやすくなります。
逆に建物を支える壁を取り払うことができないので、将来の大がかりな間取り変更リフォームの自由度はラーメン構造より低くなります。またラーメン構造と比べて自重が重くなるため高層には向かず、マンションでは主に5階建てまでの低層マンションで使われています。
壁式構造のリノベーション事例はこちら☟
【工事費半分のハーフリノベーション】築34年中古マンション4DKから3LDKへ
「ラーメン構造」と「壁式構造」の見分け方
このように構造の違いで家具の置き方や将来のリフォームが変わりますが、新築や中古マンションを購入しようと広告を見ても、たいてい「ラーメン構造」か「壁式構造」かについては記載されていません。ではどうすれば見分けられるのでしょうか。
分かりやすいのは間取図を見ることです。ラーメン構造であれば室内に柱が出っ張っていますし、壁式構造は室内がスッキリとしているはずです。また上記で述べたように、壁式構造は高層には向きませんから、6階以上のマンションであれば、まずラーメン構造です。
関連した記事を読む
- 2020/08/24
- 2020/08/20
- 2020/08/19
- 2020/08/18