経済合理性と人生の豊さについて
昨今のニュースを見聞きするにつけ、本当に悲しい残念な気持ちになります。
普段、テレビを見ないのでテレビのワイドショーなどでステレオタイプに喧伝されるネガティブなニュースには触れることはないのですが、今やネットニュースで情報を取得することがほとんどの時代、スマホを覗くだけでテレビと同じようにネガティブなニュースに満ち溢れています。あとはくだらない広告と。
もっと良い影響が出ることを広めていけば良いのにと思います。人の良心と経済合理性が成り立っていない事例ですね。
本当は長く繁栄する事業は経済合理性と人の良心は反しないはずなんです。そう私は信じています。
人のため、世の為に事業をすることが一番の経済合理性に結びつき繁栄の礎になると。
官僚のトップである事務次官まで経験された方が人生の晩年で我が子を殺さなければならなかった事情って、何なんでしょうか?関西テレビの常務さんの息子が警察官を刺し拳銃を奪う事件もありました。
この父親である常務さんは退任されたそうです。
官僚のトップに昇り詰めるには、仕事一番で尚且つ、運も人柄も必要だったでしょう。
そんな人が我が子を殺すと言う悲惨な事件が起こるのに何が間違っていたのでしょうか?
親が悪いと言うには、どちらの事件も息子自体が完全な大人ですから、当然、犯罪を犯す息子が一番悪いわけです。
でも、そんな人間にしてしまった責任が親にはあります。
我が子が他者を殺めてしまう可能性を感じて殺したと言っていますが本当に殺すしかなかったのでしょうか?もっと前に出来ることはなかったのでしょうか?
子供の非行は親の責任と言いたいわけではなく、親の愛情を受けて育ってもろくな奴にならなかったかもしれませんが、子供の教育と言うことではこの二つの事件は完全に何かが抜け落ちていたから起こってしまったよう気がします。
仕事を一生懸命にすることは男として素晴らしいと思いますし、私もそうありたいと思っています。
しかし、家族を顧みず、仕事ばかりで子供に愛情を注がなかった、または子供が愛情を感じられなかったのか、定かではありませんが何かしら抜け落ちていたのでしょう。
健康を害して初めて身体のことを考えるように、普段の何気ない幸せも事件が起こってから気付くのではなく、家族が幸せに生きていく為には親として子供の将来を考えない親はいないと思います。
ちゃんとした大人に育てることこそが親の務めではないでしょうか。私も全然できていないのに偉そうなことは言えませんが、経済合理性「だけ」を求めるのではなく、それと同じぐらいか、またはそれ以上に家族の幸せ、友達との語らいに重きを置いても良い時代なのではないでしょうか。
事件を起こした犯人たちに仲の良い友達が居たら、親がまずくても今回のような事件は決して起こらなかったでしょう。
ほんの少しのお金と家族、友達。
使命感を持って挑める仕事。
一所懸命に打ち込める趣味。
人生の豊かさは経済合理性だけでは解決できませんね。
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